ビーバレル BB0036 WHRO1

ビーバレル中期の作品、BB0036 WHRO1です。
よく知るファンの間では“シンプル天津”とも呼ばれています。
(対してBB0038は“シンプル北京”とも。)

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相変わらず時計は撮影が難しい…。
布寄っちゃってますね(笑)


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このビーバレルという時計は
Gショックとは別の意味でオタ御用達時計として有名です。
少し前に「フランク三浦」というネタ時計が本家「フランクミュラー」に訴えられる
バカニュースが話題になりましたが、(しかも勝っちゃった…笑)
その会社が本気出してガチで作っていた時計がこれです。

まあパッと見た感じはヨドバシとかロフトあたりで売ってそうな雰囲気ですが、
この時計一体何が凄いかと言うと、、、











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なんと機械式(手巻き)なんです。
しかも積んでるムーブメントがスゴい。

これは中国シーガル社ST-19という機械なのですが、スイス製オールドクロノ
Venus175」のソックリさんらしく、“中華茄子”の愛称?で呼ばれています。
(ビーナスだから茄子 笑)


このモデルに限らず、
ビーバレルの時計は「中国の本気」が惜しみもなく投入されています。
スケルトンウォッチ、アラーム、果てはトゥールビヨンに至るまで
スイス製なら3ケタ万円クラスの時計を約1/100以下の価格で買えてしまうという、
とんでもないロマン時計。

意匠もとことんクラシカルで、スワンネック緩急針、チラネジテンプ、
ゴールドシャトン、ブルースチール針など時計雑誌やショーケース越しでしか
拝むことができないような、ファン垂涎要素をガンガンかましてきます。
しかし尖っていながらも高品質を保っているのがまた凄い。

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(仕上げが良すぎるあまり部屋が写り込んじゃっているの図)


ただやはりというか、
このシリーズを作る上で会社も社長もかなり無茶をしていたそうで、
ムーブの調達や、ケーシング後の再調整等による採算性がかなり厳しかったとの事。
経済成長やインフレを一段落遂げてしまった今の中国ではもう作れない代物です。

この他にもいくつか
ビーバレルの時計を持っていますが、いずれも資格浪人時の相棒だったこともあり
思い入れが大変深いです。今後も大事に使っていきたいですね。


2018.2追記:白バック&太陽光にて

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コールドエナメルの出来は相当イイです。
ムーブの仕上げは粗いもののピラーホイール式で操作感は上質。ロマン時計最高。

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